公務員の不祥事・炎上

東京国税局で詐欺・傷害・痴漢の不祥事が相次いで発生し、局長が厳重注意処分される(2022)

東京国税局長を厳重注意処分に

新型コロナウイルス対策の給付金詐欺、妻への暴力、電車内での痴漢で2022年の6月だけで職員3人が逮捕されていた東京国税局ですが、6月23日、市川健太東京国税局長(59)を厳重注意処分にしたと発表しました。

読売新聞などによると、地方国税局長の処分は、職員による所得税の還付金詐欺事件で、2007年に事件当時の大阪国税局長が厳重注意されて以来とのことです。

これまでの経緯まとめ

2022年6月2日

国の新型コロナウイルス対策の持続化給付金をだまし取ったとして、警視庁は、東京国税局鶴見税務署職員の塚本晃平容疑者(24)を詐欺の疑いで逮捕したと発表

松野官房長官「高い倫理意識を求められる公務員がこのような事態を招いたことは誠に遺憾」

鈴木財務大臣「本当に許しがたいこと。特に国税庁の職員というのは国民のみなさまに納めていただく、公正と高い倫理観が求められる。大変申し訳ないことで、国民の皆様にお詫び申し上げたい」

東京国税局「公務に対する信頼を著しく損なうものであり、深くおわび申し上げます」

6月5日

1月に妻を殴って全治2か月のケガを負わせたとして、警視庁は、東京国税局総務部税務相談室の職員で税務相談官の武藤静城容疑者(59)を傷害の疑いで逮捕したと発表

東京国税局「職務外の行為とはいえ、公務に対する信頼を著しく損ねるものであり、誠に遺憾。事実関係を確認後、厳正に対処したい」

6月13日

JR外房線の電車内で痴漢行為をしたとして、千葉県警は、東京国税局千葉東税務署職員で国税調査官の桃原卓也容疑者(30)を県迷惑防止条例違反の疑いで現行犯逮捕したと発表

東京国税局「職員の逮捕が続いていることを改めておわび申し上げる。事実関係を確認し、厳正に対処する」

6月23日

職員の相次ぐ不祥事を受け、国税庁は、東京国税局長を厳重注意処分にしたと発表

東京国税局の市川局長「処分を重く受け止め、国民の皆様の信頼回復に努めてまいりたい」

国税庁の高橋俊一人事課長「高い倫理意識を求められる国税職員が、このような事態を招いたことは誠に遺憾であり、深くお詫び申し上げます。国税庁を挙げて、再発防止と綱紀の厳正な保持を徹底して参ります」