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国家一般職の官庁訪問とは?
国家一般職は、例年最終合格者の約半数の受験生しか採用されません。
その理由として、地方公務員や民間企業に採用されるなどして辞退する受験生を想定し、募集人数より多くの合格者を出していることが挙げられます。
官庁訪問はいつ始まるか?
官庁訪問は、第一次試験合格者発表日の翌日に開始されます。
平成31年度の第一次試験合格発表日は7月10日(水)、官庁訪問開始は7月11日(木)午前9時です。
平成30年度までは最終合格者発表日の翌日に開始でしたが、平成31年度からは1か月前倒しとなっています。
官庁訪問は希望府省に採用されるための重要なステップであり、官庁訪問を突破しなければ国家公務員になることはできません。
開催場所、参加方法、予約の受付等の情報はすべて採用機関のホームページに載っているので、必ず確認しましょう。
各府省庁の採用担当は官庁訪問を通じて、
受験生が採用府省庁にとって相応しい人材であるかどうか、
志望度がどの程度あるか
などを評価するので、
積極的に官庁訪問を行い、自分をアピールしましょう。
実際の流れ
官庁訪問は、本省を訪問する場合と、出先機関を訪問する場合で異なります。
本省を訪問する場合
本省を訪問する場合は、一次試験合格発表前に開催される個別業務説明会の段階で、すでに受験生の見極めが行われている場合があります。
説明会は積極的に参加し、気になることや疑問点があれば採用担当者に質問しましょう。
この質問の内容が良ければ採用担当者に評価され、採用に大きく近づきます。
出先機関を訪問する場合
地方出先機関を訪問する場合は、官庁業務合同説明会(官庁訪問開始の前日)の場で官庁訪問のアポイントメントを取る場合が多いです。
この合同説明会は一日で様々な機関の説明を聞くことができる貴重な機会ですので、こちらも積極的に参加しましょう。
具体的な面接方法は?
第一次試験合格者発表後、官庁訪問の予約が解禁されます。
予約方法は電話・メール・Webシステムなど様々で、予約不要の場合もあります。
事前に各府省のホームページ等で予約方法を確認しておきましょう。
官庁訪問で行われる面接の方法は様々ですが、
あらかじめ身上書(エントリーシート)を記入し、官庁訪問当日に持参するケースと、
官庁訪問当日にその場で身上書を書くケースがあります。
身上書には志望動機や自己PR、学生時代力を入れたこと、興味があるニュース、自分の長所・短所などが聞かれます。
そのため、自己分析を徹底的に行い、どのような質問が来たとしても答えられるように入念に準備しておきましょう。
実際に各機関に訪問すると、
業務説明をしてから現場の職員と面接をするケース、
人事課の採用担当者と面接をするケース、
他の受験生とグループディスカッションをするケース
など各機関でやり方は大きく異なります。
前年度の面接方法が変わることも大きく考えられるので、臨機応変な態度で臨みましょう。
また面接終了後は
「どの年次・職階の職員と会い」、
「どのような話をして」、
「その話を聞いて自分はどう思ったか」
をノートにメモしておくことをおすすめします。
後々の面接で「どの面接官の話が面白かった?」などと聞かれる場合もあるので、
面接が終わったからと言って気を抜かず、次の面接に備えましょう。
官庁訪問は就職活動の一つです。
ネットに上がっているような小手先のテクニックやマニュアルにとらわれすぎず、
「絶対にここの省庁で働きたい!」
という想いを伝えることが大切です。
そのために、各省庁の業務内容をしっかりと理解し、
「自分はどのような仕事がしたいのか、どのように貢献できるのか」
をもう一度考え直してみましょう。
官庁訪問で採用されなかったら?
例年、国家一般職の採用漏れは非常に少なく、
数%の受験生のみが採用漏れになっていると予想されます。
詳しくは以下の記事をご覧ください
本府省や人気がある出先機関は最終合格発表後1週間程度でほぼ内々定を出し終わっているようですが、
一部の出先機関は11月~年明けに内々定を出す場合もあるようです。
もし官庁訪問早々に不採用になってしまったとしても諦めず、様々な機関に問い合わせてみましょう。